私は切り絵を作っています。
このブログでは、制作する過程を日記として綴っています。
完成するまでの過程一つ一つを、楽しみなものにしていくため、いつまでも覚えておきたいため、このブログを開設しました。
ずっと独りよがりな絵で、絵を描くことも、切り絵にすることも、自分だけの楽しみでしたが、切り絵をインスタに載せるようになってから、見てもらえることが嬉しく感じるようになりました。
ずっと物置にしまわれるだけだった絵たちも、日の目を浴びて、心なしか喜んでいるようにも見えてきます。
昔から絵を描くことは好きでしたが、絵を仕事にすることはおろか「趣味で絵を描いている」と言えるほど、描き慣れてはいませんでした。
誰かに自分の絵を見てもらいたいと思ったこともあまりなく、絵を学んだ経験もありません。
繊細な絵や、複雑な絵は、描けません。
シンプルで比較的簡単なイラストを、コツコツ描いて一人で遊んでいました。
あるとき、ふと切り絵に出会って、黒くてあまりにも繊細な作品を見て、なぜだか私は「私にもできそう!」と、そのとき思いました。
すぐに黒い画用紙を買ってきて、簡単な絵を描き、家にあったカッターで、線の通りに切ってみました。
簡単な絵でも、時間をかけて切り絵にすると、出来上がった完成品は、いつもの絵とは違って見えて、輝いているような、少し大げさに言えば生きた絵になったような、そんな気がしたものです。
切り絵を作るには、時間がかかります。
しばらくの時間、その絵と共に過ごすと、完成する頃には、愛着も湧きます。
不思議と、自分の絵が好きになれる、切り絵にはそんな魅力があります。
鳥肌が立つような、繊細で美しい作品が作れるかどうかは、さておき、下絵を描き、その線の通りに紙を切るというのは、そう難しい作業ではありません。
ただ紙を切る、これだけでもやってみると楽しいものだと知りました。
始めたばかりの頃は、黒い切り絵をたくさん作りましたが、今は出来るだけ色をたくさん使うようになりました。
黒い切り絵が一般的ですが、私が作る切り絵はそこまで繊細なものではないからこそ、飾ったときに、できるだけ華やかな印象になってほしくてカラフルな切り絵を作っています。
「気持ちが明るくなるような絵」を、私は目指しています。
いつか、たくさんの人に見てもらえるようになったときのため、飾ってもらえるようになったときのため、見る人の気持ちを明るくできる絵であってほしいのです。
私は、毎日夢を見るのですが、その夢で見たものを描いています。
中にはおぞましい要素も、嫌悪する要素も、含まれた絵がないこともないのですが、それでもどんな要素も取り込んで、明るくてかわいい絵にしたいと思っています。
その絵がどんな経緯で生まれて、どんな要素を含んでいても、見る人を明るい気持ちにしたり、「良い絵だな」って感じてもらえるように描く意識をしています。
取り立てて書くほどのことでもないような健忘禄としてのブログになると思いますが、どこかで切り絵を見てくださった人たちへのご挨拶を、最初の記事にしたいと思います。
これからも作って参ります。